布風船

　猫の町と呼ばれる谷中。かつては空き地で猫が集会を開いている風景や、夕やけだんだんにたくさんの猫が寝そべり、谷中銀座の人々に可愛がられながら、自由気ままに暮らす光景が当たり前にあった。
　元々、布風船さんは谷中銀座で手作りの布小物を販売していた。ある日、よく可愛がっていた野良猫がケガをしているのを保護したところ、その子が店に居つき、看板猫に。

　それがきっかけで、元々の猫好きもあり、店に猫雑貨を置きはじめ、今では谷中名物猫雑貨のお店となった。店内には猫をモチーフにした雑貨が所狭しと並ぶ。オブジェのような飾り物だけでなく、日常使いできる箸やマグカップ、マスクなども。

　最近人気なのは、おみくじが中に入ったオリジナルのミニ招き猫とイラストレーターのNECOZEさんが描き下ろした店舗イラストのポストカード。海外からの観光客にも好評だ。